新世紀の日中文学関係―その回顧と展望―
和漢比較文学会・中日比較文学学会編
勉誠出版刊
4500円
2003年8月刊行
ISBN 4-585-04057-9
248頁
目次
序
- 日本の古代文学を発生学から考える
- 厳紹璗
- 中国における王梵志、日本における王梵志
- 藏中進
- 日本文学における「境界論」の影響について―古典文学を中心に―
- 陳多友
- 日本と中国における『切韻』の文化史的価値―『切韻』成立の周辺、逸書『四聲字苑』の考察を兼ねて―
- 林忠鵬
- 絶海中津の漢詩の一側面
- 兪慰慈
- 古代中日遊民の考察
- 李東軍
- 「内向的」な文学と「外向的」な文学―中日近、現代文学者の文学観念の比較について―
- 于栄勝
- 村上春樹の文学世界と中国現代青年の精神構造
- 林少華
- 東洋画優位論の成立とその知的背景―豊子愷「中国美術現代芸術上的勝利」再読―
- 稲賀繁美
- 伝説上の海島と日本―徐福日本渡来伝説の起源を探るために―
- 柴田清継
- 『日本霊異記』の編纂と『捜神記』・『法苑珠林』―神仙伝的記事の存在をめぐって―
- 河野貴美子
- 大江匡衡と唐代道教書
- 木戸裕子
- 『源氏物語』における平安漢詩文―大江朝綱「王昭君」を例にして―
- 佐伯雅子
- 『源氏物語』の時間秩序と和漢の史書
- 後藤幸良
- 女色論を巡る十世紀日中物語文学―「鶯鶯伝」と『源氏物語』「梅枝」―
- 菊地真
- あとがき