学会刊行物

編集・刊行物

(勉誠出版刊、15000円、2003年2月刊行、ISBN:4-585-03101-4、664頁)

目次


第一部 菅原道真の文学世界 ―第二十一回和漢比較文学会大会シンポジウムより―

総括
藤原克己
菅原道真の「言志」
滝川幸司
『菅家文草』に見えたる口語表現
静永健

第二部 論考編

菅原道真の詩観
波戸岡旭
菅原道真の「逍遙」をめぐって
岩井宏子
菅原道真詩に見られる「孤叢」という表現をめぐって
高兵兵
菅原道真と九月尽日の宴
北山円正
菅原道真の「松竹」と『源氏物語』
新間一美
菅原道真の願文
後藤昭雄
菅原道真と鄭玄―「講書之後、戯に諸進士に寄す」の一首をめぐって―
山本登朗
道真と是善―巻二を中心に―
佐藤信一
菅原道真と渤海使の交流
柳澤良一
菅家を継ぐ者―道真の「夢阿満」を読む―
田坂順子
「行春詞」札記―讃岐守菅原道真の国内巡視―
三木雅博
谷口真起子
菅原道真「松山館」とその周辺
佐藤恒雄
『菅家文草』(巻五・三九一)の漢詩一日百首の逸話を巡って
丹羽博之
菅原道真作『宮滝御幸記』考―『扶桑略記』所収節逸文略注―
竹居明男
「開元の詔書を読む」と延喜改元
谷口真起子
道真離家落涙烏雁考
堀誠
『菅家後集』編纂事情の一考察―巻尾の詩「謫居春雪」の解釈を通して―
焼山廣志
菅原道真の任讃岐守
春名宏昭
阿衡紛議と菅原道真
所功
菅原道真の詩文集と伝記
眞壁俊信
『源氏物語』と天神説話―『日蔵夢記』を中心に―
田中隆昭
梅から生まれた道真
小峯和明

第三部 菅原道真・天神信仰研究文献目録

和漢比較文学会文献目録委員会編(編集協力:谷口真起子)

あとがき
金原理
執筆者一覧
   

(勉誠出版刊、4500円、2003年8月刊行、ISBN 4-585-04057-9、248頁)

目次

日本の古代文学を発生学から考える
厳紹璗
中国における王梵志、日本における王梵志
藏中進
日本文学における「境界論」の影響について―古典文学を中心に―
陳多友
日本と中国における『切韻』の文化史的価値―『切韻』成立の周辺、逸書『四聲字苑』の考察を兼ねて―
林忠鵬
絶海中津の漢詩の一側面
兪慰慈
古代中日遊民の考察
李東軍
「内向的」な文学と「外向的」な文学―中日近、現代文学者の文学観念の比較について―
于栄勝
村上春樹の文学世界と中国現代青年の精神構造
林少華
東洋画優位論の成立とその知的背景―豊子愷「中国美術現代芸術上的勝利」再読―
稲賀繁美
伝説上の海島と日本―徐福日本渡来伝説の起源を探るために―
柴田清継
『日本霊異記』の編纂と『捜神記』・『法苑珠林』―神仙伝的記事の存在をめぐって―
河野貴美子
大江匡衡と唐代道教書
木戸裕子
『源氏物語』における平安漢詩文―大江朝綱「王昭君」を例にして―
佐伯雅子
『源氏物語』の時間秩序と和漢の史書
後藤幸良
女色論を巡る十世紀日中物語文学―「鶯鶯伝」と『源氏物語』「梅枝」―
菊地真
あとがき